WEB STORE『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』
これは、僕の生きてきた証。
自信をなくして勇気が出なくなったとき『自信って自分を信じること』何回も自分に言い聞かせた。
あれは自分に向けた言葉。旅によって自分の生きる場所を小さいながらに見いだしてきた。
いろんなことがあった。楽しいことだって、受け入れがたいことも。
でも旅は僕を救ってくれた。僕の写真と言葉で大切に、勇気づけられると言ってくれる人がいるなら、
僕はあなたにこころを込めた贈り物をしたいと思います。
WEB STORE『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』(https://tabi-photo.stores.jp/#!/)にて、旅で見つけた宝物のメッセージポストカード、販売中。

2015年3月15日日曜日

旅人がゆんたくする場所がここにある〜沖縄、那覇。旅人酒場『つきのわ』


旅人酒場 つきのわ






首里城に行って、元気をもらった僕は、一度宿に戻ったものの、今度は飲みに出た。宿の人との話で出ていた『海援隊』という居酒屋。なんとビールが100円で、泡盛飲み放題が600円だという。値段的に言って、小汚いところをイメージしていたが、首都圏で言うところのワタミとかそんな感じだった。国際通りに面したビルの階段をおりると元気な声がする。







席につき、メニューを見ても、その期待は裏切らなかった。沖縄らしさというより、本当にどこにでもある居酒屋。まあこんなのもいい。とりあえず、期待の100円ビール!100円だからといって、薄いとかジョッキが小さいということはない。とりあえずサザエのつぼ焼き。そして、せっかく100円なんだからと、もういっぱい。マグロの刺身も頼んだ。

これから僕は、月光荘というゲストハウスで、旅人がゆんたくするという『旅人酒場つきのわ』に行くのだ。朝食屋てんこもりで教えてもらった。なんとなく集まってお酒を飲み交わすゆんたく。知らない人たちに混じって僕はいったいどんなゆんたくをするのだろう。この海援隊に飲みに来たのは理由があった。100円ビールに強く惹かれたというのも一つなのだけど、この『つきのわ』に行くために、少し先に飲んでおいて勢いをつけておきたかった。 少しの不安は、この100円ビールでかき消したかった。僕はひどく人見知りだ。でも、お酒が入るとほんの少し、社交的な性格が出てくる。本当に酔っ払ってくると、図々しくなる。ひどい時はかまってちゃんになる。よくも悪くも、お酒はありのままの自分をさらしてしまう。



なんだかんだ、もう22時を回っていた。夕方から宿の中や周りでゆんたくするのだけど、時間が遅くなると、この『バーつきのわ』にみんなで移動してくる。僕がそこへ行ったのは、その移動が始まるところだった。もうね、僕は多分かなり酔っていたのだと思う。もぞもぞしながらも、一番先に座っていた僕の目の前に座った人にとりあえず声をかけた。関西から来たというカップル。ニコニコといい雰囲気の二人。それをきっかけに、だんだんとまわりとも話すことができた。そして、運命の出会い。僕の目の前を特徴あるカメラのペンタ部が通る。(ペンタ部とは カメラ上部の盛り上がった部分。NikonとかCanonとか描いてあるあそこ)こ、これは!はじめましてよりもなによりも、カメラに向かってああああ!!!と叫んだ。なんて失礼なんでしょう・・・高校生のとき、憧れだったカメラの一つ。重厚感のあるシャッター音がたまらない。Nikon『F2』そんなことをきっかけに写真トークで盛り上がり、お酒も入り僕はもう絶好調。酔っ払いかめらまん同士で撮影会開催。話を聞くと、フリーランスのカメラマンをしているようだった。(一人はカメラ。以下、Pくん。一人はビデオ。以下、Vさん)フリーで同じ結婚式場でカメラマンとして仕事を請け負っているようで、たまたまお互いが沖縄で来ているのを知り、この宿であったのだそう。仕事場ではあんまり話したこともなかったのに。そんな話をしながら、僕がそのF2のレバーを弾かせてもらって(フィルムカメラって一枚シャッター切る度にレバー引いてましたよね?どんだけ古いんだ1!!)『うぉーーーー』なんてカンゲキしているのを見て隣のオネーさんはマニアックな世界に大爆笑。と。好きな写真の話で盛り上がる。Pは明るくて、おおらかで、本当に真面目。フリーで写真を仕事にしながら、自分の写真と向き合うために沖縄にやってきた。フィルムの方が好きだという彼。話の中に本当に写真が大好きで、真摯な姿勢が伝わって来る。Vさんは、Pくんによると、かなり凄腕のビデオマンだという。言葉数は少ないけれど、彼も自分の撮る行為に対して真摯なのだろうと感じた。かなり酔っ払った僕が子供っぽくはしゃぐ一方、冷静に落ち着いて、マイペースに世界を見ている。沖縄にやってきて、自分のものも撮って・・なんて言っていた。そんな彼の作品を見たわけではないけれど、自分の世界を壊さない、そんな雰囲気の彼はきっと素晴らしい作品を作っているのだろう。ぜひ彼の世界観を覗いてみたいと思った。



















ビールをもう一杯、買ってこようかななんて思いつつも話が盛り上がっていたのでなかなか立てなかった。(ここはキャッシュオンデリバリーで一杯ずつカウンターまで注文しに行く。)そうしたら、新しいビールが目の前にポンと置かれた。他の人のだと思いつつ、いただきまーすなんて冗談で言ったら、盛り上がる僕らのために気を利かせてビールを買ってきてくれていた。すごい!関西からのカップルで来ていたという男気あるお兄さん。きれいな彼女を連れてデレデレ。ファインダーを向けたらチュッチュしてくださーいという無茶振りにも答えてくれた笑(←すいません!!!)






だいぶ酔っ払った。本当に楽しかった。もう十分楽しんだようだった。僕は、遅くなりすぎないように千鳥足で宿に向かい、その夜を終えたのだった。



旅人酒場 つきのわ http://gekkousou.net/?p=1231

旅歩家 HIROSHI KIKUCHI


FACEBOOK  HIROSHI KIKUCHI(基本承認いたします。)



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