WEB STORE『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』
これは、僕の生きてきた証。
自信をなくして勇気が出なくなったとき『自信って自分を信じること』何回も自分に言い聞かせた。
あれは自分に向けた言葉。旅によって自分の生きる場所を小さいながらに見いだしてきた。
いろんなことがあった。楽しいことだって、受け入れがたいことも。
でも旅は僕を救ってくれた。僕の写真と言葉で大切に、勇気づけられると言ってくれる人がいるなら、
僕はあなたにこころを込めた贈り物をしたいと思います。
WEB STORE『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』(https://tabi-photo.stores.jp/#!/)にて、旅で見つけた宝物のメッセージポストカード、販売中。

2015年3月31日火曜日

とある日の記録〜前向きになれないそんなある日。気持ちが敏感にいろんなことを感じてくれる。



とある日の記録・・・

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朝、家に食べるものがなくてコンビニまででた。


僕は昨日部屋から一歩も出ることができなかった。いや、布団の中から出ることができなかった。その前夜、美味しいものを食べ、お酒が入り、気持ち良くなって、帰りの電車、何回か寝過ごしてるうちに帰れなくなった。家まで5キロだったんだけど、歩く気力がなくて、ネット喫茶に泊まる。酔っていたのもあって、久々に嫌なことばかり浮かぶ。たのしかったのだろう。





家には、朝ゆっくりめに着いた。予定外の休みだったので山でも行こうかと思ったけど、朝帰りしてしまったためにもうそんな時間ではなくなっている。夜歩くのもいいかと思ったど、きずくと布団の中で意識はもうなかった。。正直ここしばらく本当に調子が優れなかった。その調子の悪さもその布団の中で絶不調を迎えた。何回か目は覚ましたけど、いやな思いが身体中を駆け巡って、現実逃避をするように眠りに落ちた。気づけば次の日の朝。


コンビニまで、朝日を浴び、感覚が研ぎ澄まされている。表現するのは難しいのだけど、なんというか旅に出て、知らない街を好奇心を持って歩いている。そんな感じだった。コーヒーの匂い。小さな生活音。かすかな雨の匂い。木々の匂い。色ずいた桜の葉色。完全には乾き切らないアスファルト。少しは雨が降ったのだろう。いろんなことが耳を通して、鼻を通して、目を通して。僕の心に伝わってくる。お昼には、休憩中に職場を抜け出し強い日差しのもと公園で昼寝をした。

そんなささやかなことたちを僕のこの感覚が受け止めたことで、最近のスランプから抜け出すことができた、そう思った。

僕は、部屋をかたずけ、自分の想いを文字にした。
受け入れることができないことなんて沢山ある。でもこうして、気持ちが落ちたことで、なんでもないこのあるがままを感じることができて、ちょっと耳をすませてみることで、限りない世界が広がっていることを感じる。

気持ちが落ちることで、いろんなことに敏感になり感覚が研ぎ澄まされるのかもしれない。だとするなら、必要な時だ。


僕はね、すべての人の前で笑顔は振りまけないし、優しい言葉だってかけられない。好きだな、友達になりたいななんて思うような人でもうまく話せなくて、逆に傷つけちゃったりして。やるって言ってるだけのことだっていっぱいあるし、飲みに行っても気が弱いから、いつもお酒の力を借りてばっかり。お酒がないと何もできない。

時にそんな自分を受け入れることができなかったとしても、落ち込んで、いろんなことを感じて。そんでまた元気になって。そんなこと繰り返して、僕は前に進んでいる。



旅する写真家。旅歩家。 HIROSHI KIKUCHI

web Store 『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』(ポストカード販売)
ポストカードのこと、また写真でお役に立つことがあれば、ぜひお問い合わせください!
http://outdoorbackpaker.blogspot.jp/2015/03/blog-post_24.html
メールでのお問い合わせ先

FACEBOOK  HIROSHI KIKUCHI(基本承認いたします。)

2015年3月24日火曜日

劇的にふつうの散歩がしたい。写真家・斎藤陽道〜その人の生き方をファインダーを通して視る。



写真家・斎藤陽道。テレビを消そうと思ったら間違えてチャンネルを回してしまった。そしたら、はだしの彼がペンタックス67を持って女の子を撮影して思わず見入ってしまった。

僕は彼の名前は知っていたが、テレビ画面に映し出されたその彼の姿に、偶然にも出会った。

途中から見たのでわからないのだけど、ファインダーを通して、彼女を見ていた。表面的なものだけではなく、文字通りすべて。写真を撮られている彼女が交通事故に遭った場所で事故にあった時の世界を再現しているようだった。彼女はカメラを見ながら一緒に走った。撮影中、ノートとペンで筆談をする。『無事でよかったね』とか『カメラ見て』と。

そうして、彼らは歩いた。彼女の撮影の最後に、モデルさんが大好きな場所。よくぼーっとするという家の前の海が舞台になった。本当に自然体で海に花を投げていた。飛んで飛んで、ジャンプして。撮影が終わって、ノートにこんなことが書かれていた。『劇的に普通の散歩ができてよかった』そうやって、彼らは心を通わせながら写真でその瞬間を記録していた。

彼の親友(12歳の親友がいるというのは彼らしい)は『その人を見ているんじゃなく、そのひとの生き方を見ている。』斎藤陽 道氏のことをそう言った。

当時、小学生の斎藤陽道氏は聴覚に障碍あるが、聾ではない小学校に行き、やがて『会話を楽しんだことがないから、生きている価値がない』と思ったそうだ。そして自分の意思で、母親に話しをして、聾学校に行った。感動的に世界が変わった。。

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人が好き。

補聴器を取って、『見る』人になろうと思った
世界は感動にあふれている。もっと自由になろう。
自分にしか見えない輝きを見つけよう


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僕も思った。写真を撮ることで、その人の生き方をみたいなって。外見がどうのとか、夢はなにとかそういうことだけじゃなくて、些細なことでいい。いつもコーラを飲んでるとか、朝はパンしか食べないとか、どんな音楽が好きで、一人の時何をするのが好きなのかとか、好きな場所はどこでそこでどんなことを感じているのかとか。本当にちいさなころ、お母さんと自転車に乗って(僕は自転車カゴのすぐ後ろにつけられた椅子に座っていた)、家に帰る前お腹が空いてたまらないらしく、そこのスーパーで買ったおせんべいを一枚だけ食べた。いまでも強烈に記憶に残っているし、そんなことが愛くるしくてたらなく思えることがある。全部に意味がある。その人が今まで生きてきて選んできたそのささやかなことたち。そんなことを写真を通して一つでも多く知りたいし、他の人にその愛おしさが伝わってくれたら嬉しいなって思った。



僕は誰とでもすぐに打ち解けられるようなタイプではない。それにすぐにカメラを向けるのは僕も緊張するし、いい表情を引き出すことも、心を通わすこともできない。だからその前にゆっくりとお腹をみたしながら時間を過ごした。余計に力の入った部分の力をそーっと抜くように。そうやってお互いの心の緊張をほぐしす。
















撮影。新宿御苑を歩いた。いろんな話をした。ファインダー越しにいろんなことを聞いた。写真に写っていることがすべて。心の記録を一枚一枚、シャッターを押して残す。

彼女と、『劇的に普通の散歩ができてよかった。』僕もそうおもった。











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僕は『劇的に普通の散歩』がしたい。
劇的に普通の散歩をしながら、写真、撮らせていただけませんか。

あなたのまっすぐな生き方。いや、まっすぐなんかじゃなくて、くねくね曲がっていてもいい。あなたの生きてきた証。ファインダーを通して覗かせて欲しい。

僕の写真に興味を持ってくれたなら、まずはその気持ちを僕に投げてください。
僕は、その気持ちに精一杯応えるつもりです。


斎藤陽道 HP  http://www.saitoharumichi.com/index.htm
偶然出会ったテレビで斎藤陽道氏の番組で釘ずけになり、彼の写真に対する、世界に対する向き合い方に心が動いた。彼のHP見ると、ここで被写体募集をしていた。その文章がグッときた。





2015年3月22日日曜日

都会の豊かな自然で心をみたす。そして、お腹もみたす。〜新宿『BOWLS CAFE』





春を感じに行った。

曇りがちな午後。少しだけ日が差している。
春っぽい写真を撮って欲しいということで、新宿御苑に。でも、その前に腹ごしらえ。






新宿御苑前のBOWLS CAFE。数年前に行ったきり。ランチはおしゃれで、美味しくて、ボリュームもあって、店員さんの印象が今でもはっきり覚えてるぐらいすごく良かった。気が利いて優しくて、かわいい。だからあの辺りに行くたび、行こうと思っていた。そこは小さいお店なのにいつも混んでいる。なかなか入れない雰囲気。確かに小さいが、店内はテラス席もあり、本当に落ち着ける雰囲気)センス良く並べられた小物、それに落ち着くインテリア。




平日は、
Aランチ(BOWLSカレー.小鉢.プチデザート.ドリンク)
Bランチ(本日のDONBURI.小鉢.プチデザート.ドリンク)
Cランチ(DONBURIサラダ.小鉢.プチデザート.ドリンク)
1000円 Plus tax

で食べることができる。

今回は平日ではなかったのでランチはなく、BOWLS CURRYを一つ。850円。




落ち着く空間で、まったりとお腹を満たす。幸せな時間。
新宿御苑の目の前。自然に心満たされ、お腹はBOWLS CAFEで満たす。そんな幸せ時間はいかがですか。



BOWLS CAFE 

TEL
03-3341-4331

営業時間
月火水土日   11:30~21:00(LO 20時)
木金       11:30~22:00(LO 21時)
              ランチタイム 11:30~14:30 (平日のみ)
休業日 年末年始

新宿区新宿2-5-16 霞ビル 1F 

2015年3月21日土曜日

ともだち。正しさってなに。〜受け入れる優しさ



いつも通りメールをして、あっても普通に冗談言って、笑って。でも、なんだかその彼から少しの距離を感じた。見えない透明の薄い押せばしなるようなアクリル板が距離を作り、壁を隔てている気がした。気持ち悪かった。だから、その思いをぶつけてみた。『最近なんだか、冷たくない?』

人によってこの世界にとって正しいと思うことは決して同じとは限らない。僕は、自分の思ってること、全てが正しいとじは思わないけど、間違っていないと自信を持って言えることもある。ある時、僕らはある大きな問題について、その正しさのズレをはっきりと認識した。それでも、僕は疑わなかった。僕と彼ははなんでも言い合ってきたと思うし、わかり合ったきたところも大きかった。だから今回もきっとそう。分かり合える。だから僕は間違えていないと強く主張した。どっちが正しいかなんて、人それぞれだというのに。

彼のいいところは、争いごとが嫌いで、何かあれば自分が身を引く。そういういい男だった。その時彼は、自分の主張を押し付ける僕からそっと身を引いていた。でもしこりが残ったのだろう。彼は、そのことを他の友人に相談していたという。自分をまっすぐ貫き通そうとしたことで僕は彼に自分の考えを押し付け、悩ませ、傷つけた。いろんな人がいる、いろんな考え方がある。それを理解しなければいけなかった。


『優しいよね。』そんなことを言われるのが僕はものすごくコンプレッスだった。『優しくなんかない。』そう思っているからいつもそうやって言っていた。なんども否定する僕に何度も優しいというので、お酒が入っていたのもあった。『いや絶対優しくない』と強く反論した。ついに僕は『じゃあ優しくなりゃいいじゃん』そう言われた。その瞬間、僕の力がすっと抜けた。自分は優しくないなんて言って威張ってる場合じゃなかったんだ。『優しくなればいい』そんな簡単なこと。

いま僕の目の前にいる人。その人が言うことは、一つの真実。一つの感性。正しさって一つじゃない。正しさ、正義。
もしもそんな言葉、概念が存在するとするなら、いま、その手の触れ合える距離にいるその人の、感性、言葉。そんなところから溢れ出るその人にとっての真実を受け入れていくことなんだと思った。



僕は、そんな自分の正しいと思っていることを『正しい』とぶつけられる友人に出会えてよかった。
あの時一緒にいた許通の友人は『根っこの方で二人が繋がっていれば大丈夫』そう言った。

受け入れる優しさを持つ。
いろんな考え方がある。
自分の主張だけが正しいわけじゃない。

わかっているようで、わかっていなかった。反省。





2015年3月15日日曜日

旅人がゆんたくする場所がここにある〜沖縄、那覇。旅人酒場『つきのわ』


旅人酒場 つきのわ






首里城に行って、元気をもらった僕は、一度宿に戻ったものの、今度は飲みに出た。宿の人との話で出ていた『海援隊』という居酒屋。なんとビールが100円で、泡盛飲み放題が600円だという。値段的に言って、小汚いところをイメージしていたが、首都圏で言うところのワタミとかそんな感じだった。国際通りに面したビルの階段をおりると元気な声がする。







席につき、メニューを見ても、その期待は裏切らなかった。沖縄らしさというより、本当にどこにでもある居酒屋。まあこんなのもいい。とりあえず、期待の100円ビール!100円だからといって、薄いとかジョッキが小さいということはない。とりあえずサザエのつぼ焼き。そして、せっかく100円なんだからと、もういっぱい。マグロの刺身も頼んだ。

これから僕は、月光荘というゲストハウスで、旅人がゆんたくするという『旅人酒場つきのわ』に行くのだ。朝食屋てんこもりで教えてもらった。なんとなく集まってお酒を飲み交わすゆんたく。知らない人たちに混じって僕はいったいどんなゆんたくをするのだろう。この海援隊に飲みに来たのは理由があった。100円ビールに強く惹かれたというのも一つなのだけど、この『つきのわ』に行くために、少し先に飲んでおいて勢いをつけておきたかった。 少しの不安は、この100円ビールでかき消したかった。僕はひどく人見知りだ。でも、お酒が入るとほんの少し、社交的な性格が出てくる。本当に酔っ払ってくると、図々しくなる。ひどい時はかまってちゃんになる。よくも悪くも、お酒はありのままの自分をさらしてしまう。



なんだかんだ、もう22時を回っていた。夕方から宿の中や周りでゆんたくするのだけど、時間が遅くなると、この『バーつきのわ』にみんなで移動してくる。僕がそこへ行ったのは、その移動が始まるところだった。もうね、僕は多分かなり酔っていたのだと思う。もぞもぞしながらも、一番先に座っていた僕の目の前に座った人にとりあえず声をかけた。関西から来たというカップル。ニコニコといい雰囲気の二人。それをきっかけに、だんだんとまわりとも話すことができた。そして、運命の出会い。僕の目の前を特徴あるカメラのペンタ部が通る。(ペンタ部とは カメラ上部の盛り上がった部分。NikonとかCanonとか描いてあるあそこ)こ、これは!はじめましてよりもなによりも、カメラに向かってああああ!!!と叫んだ。なんて失礼なんでしょう・・・高校生のとき、憧れだったカメラの一つ。重厚感のあるシャッター音がたまらない。Nikon『F2』そんなことをきっかけに写真トークで盛り上がり、お酒も入り僕はもう絶好調。酔っ払いかめらまん同士で撮影会開催。話を聞くと、フリーランスのカメラマンをしているようだった。(一人はカメラ。以下、Pくん。一人はビデオ。以下、Vさん)フリーで同じ結婚式場でカメラマンとして仕事を請け負っているようで、たまたまお互いが沖縄で来ているのを知り、この宿であったのだそう。仕事場ではあんまり話したこともなかったのに。そんな話をしながら、僕がそのF2のレバーを弾かせてもらって(フィルムカメラって一枚シャッター切る度にレバー引いてましたよね?どんだけ古いんだ1!!)『うぉーーーー』なんてカンゲキしているのを見て隣のオネーさんはマニアックな世界に大爆笑。と。好きな写真の話で盛り上がる。Pは明るくて、おおらかで、本当に真面目。フリーで写真を仕事にしながら、自分の写真と向き合うために沖縄にやってきた。フィルムの方が好きだという彼。話の中に本当に写真が大好きで、真摯な姿勢が伝わって来る。Vさんは、Pくんによると、かなり凄腕のビデオマンだという。言葉数は少ないけれど、彼も自分の撮る行為に対して真摯なのだろうと感じた。かなり酔っ払った僕が子供っぽくはしゃぐ一方、冷静に落ち着いて、マイペースに世界を見ている。沖縄にやってきて、自分のものも撮って・・なんて言っていた。そんな彼の作品を見たわけではないけれど、自分の世界を壊さない、そんな雰囲気の彼はきっと素晴らしい作品を作っているのだろう。ぜひ彼の世界観を覗いてみたいと思った。



















ビールをもう一杯、買ってこようかななんて思いつつも話が盛り上がっていたのでなかなか立てなかった。(ここはキャッシュオンデリバリーで一杯ずつカウンターまで注文しに行く。)そうしたら、新しいビールが目の前にポンと置かれた。他の人のだと思いつつ、いただきまーすなんて冗談で言ったら、盛り上がる僕らのために気を利かせてビールを買ってきてくれていた。すごい!関西からのカップルで来ていたという男気あるお兄さん。きれいな彼女を連れてデレデレ。ファインダーを向けたらチュッチュしてくださーいという無茶振りにも答えてくれた笑(←すいません!!!)






だいぶ酔っ払った。本当に楽しかった。もう十分楽しんだようだった。僕は、遅くなりすぎないように千鳥足で宿に向かい、その夜を終えたのだった。



旅人酒場 つきのわ http://gekkousou.net/?p=1231

旅歩家 HIROSHI KIKUCHI


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2015年3月13日金曜日

ジェットスター、成田〜沖縄・那覇〜初めてのLCC、ピリピリした機内。





必要に迫られて、旅の断捨離。 
せっかく安い航空券なんだから、あんまり余計なお金は払いたくない。機内持ち込みの荷物、制限を超えると高額な料金が課されるなんてジェットスターさん、ちゃっかり前もってメールもくれちゃって脅迫していますけど、ぼ、ぼくは、ぜ、ぜったいに屈しないぞ!そんなことを思い、チェックインに挑んだ。重さをはかっただけであっさりok。7キロだった。

僕は、余計なお金は賭けたくなかったので、座席も指定していなかったわけだけど、『もしよりしければなんですけど、無料でお席前の方にさせて頂くことも出来るのですが、いかがでしょう』どこでもよかったけど、アップグレードみたいない言い方だったので、『お、ありがとうございます!』そういって、感謝の笑みを浮かべた。



僕は指定された席に行くと非常扉の横だった。ある程度みんな座るのが落ち着くと、スッチーが通路を挟んだ両側前後二列、僕ら8人の非常扉軍団の前に現れた。彼女は世界早口言葉選手権に出れるほどの、饒舌さ、口角は上がり目はキリッとしていた。『非常扉横ですので、非常事態にはご協力ください。乗務員が脱出脱出というまでは絶対になにもしないでください。』、そう言い放った。そして、客の目を見る時間もないほどに素早く非常扉横の席の案内を手渡す。すごい。すごすぎる。彼女たちは、マクドナルドのアルバイトだってきっと上手にこなす。手際よく。正確に、素早く、レジを打ち、注文を復唱し、ハンバーガーをお客様に渡す。そしてそれを次々にこなしていく。

そして、離陸準備にあたりスッチーたちは客席通路に等間隔に立ち、非常事態の時の説明をした。
そう、飛行機に乗るとお馴染みの、あの何度も訓練されたであろう、無駄のない動き、ジェスチャー。

飛行機に乗ると、客室乗務員の名札はファーストネームで書いてあった。なので親しみを込めてこう呼ぶことにした。
きょうこちゃんとめぐみちゃん。それからひろかずくん。

僕のすぐ前でジェスチャーをしてくれたのは、きょうこちゃん。
スッチーって、きれいに髪型決まっているイメージがあるが、きょうこちゃんもそうだった。ほんの少し、数本、前髪が乱れていることを除いて。きっちりしているからこそ、その数本、額に垂れた髪の毛が僕の目を釘ずけにする。(しかも、彼女めちゃくちゃかわいい・・・)そんなこと気にしていられないほど、忙しいのだろう。LCCは初めてではあるけども、いままで乗ったどの飛行機よりも、乗務員はテキパキ動き、余裕がないようにみえる。





隣の人が、座席の下に荷物を置いていた。一息に『そちらお客様のお荷物でしょうかお預かりします!』コンマは入れる余地はなかった。早口だからか、口調が強く感じる。

ほどなくして、僕も彼女たちの危険人物として察知された。僕は、ほんの小さなウェストバックとカメラを首からかけていたのだけど、(こぶしふたつぶんぐりのほんの小さなもの!)そのバッグとカメラをみて、『お手荷物は全て棚におあげください!』ウェストバックだけ荷物棚に上げカメラはは知らんぷりした。ヒロシくんの、ちょっとした反抗期。いいじゃん。カメラぐらい。座席で持っている荷物にとりわけ敏感なようだった。

そして、飛行機の中で食べようと思っていたチョコレートをバックに忘れた、そうおもって、シートベルトサインのついていないタイミングで立ち上がって棚に手をかけた。前の方から、『お客様!席におすわりください!』またまた、すこし強いと感じる口調が刺さる。

だんだんアツくて、僕はきていた薄手のセータを脱いで手に持っていた。飛行機はとうとう着陸態勢に入るとアナウンスされた。乗務員が、一つ一つの座席の最終確認。すると、僕のところで腰を屈め話しかけた。

『お客様お手持ちのジャケット着て頂いてよろしいでしょうか!』『は、はい・・・・・』ひろかずくんは、今回は少しだけ申し訳なさそうだ。


初めてのLCC体験。めちゃくちゃ楽しかった。勘違いしてほしくないのは、僕は批判しているわけではまったくないですよ。皮肉を込めているつもりもないですよ。むしろ、ジェットスターを利用してよかったと思うし、また絶対利用したいと思う。
でも、今まで乗っていた飛行機とはちょっと違うと思ったし、実際違った。価格の違いなのかもしれないけど、それがほんとおもしろかった。違いがあって当然。ANAを利用すると、倍額を出さなければならない。



安全を第一に一生懸命動いてくれたスチゥワードさんたちには本当に頭が下がる。
時間勝負でテキパキ動き、お客さんを相手するお仕事は、本当に大変だと思う。

ありがとうございました。


ちなみに、帰りの飛行機では、カメラやウェストバック持って座席に座っていましたが、何も言われることはなかった・・・・




旅歩家 HIROSHI KIKUCHI


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2015年3月10日火曜日

強烈なブルー。〜沖縄・那覇。首里城


体に力が入らない。頭に頭痛の芯を感じながらも、僕は宿を出た。
ふらふらと、かなりゆっくりと一歩、また一歩と踏み出す。

少し暗くなりかけた那覇で、僕は強烈なブルーだった。胸の奥の方がキュッと締まっているような息苦しさ。旅が終わるからなのかもしれない。力なくヨタヨタ歩いていたけど、歩く気力も湧いてこなかった。だから、モノレールに乗ることにした。どこか適当に降りようかなとも思ったけど、結局来たのは終点首里駅。暗くなりかける首里の町。僕は首里城を見てきたであろう観光客に逆行して歩いた。写真を撮る気力も落ちて、写真もiphoneで撮ったり撮らなかったり。

夕日に包まれ、その光たちがもう間もなく消え行こうとしていた。僕は一歩一歩気力を振り絞りながらその光の方向に向かった。あんまり元気は出なかったけど、でもなんとも言えないこの心のもやもや。動きそうだけど、動かない。みたいな。 I almost fall in love you  。僕が好きな英語の例文。恋しそうなんだけど、まだしてない、みたいな。






石畳を登ると、塀があり、その塀には門があった。僕にはこの門が見てきたもの、僕には想像することしかできなあけれど、こーやって、ずっと変わらないものって、なにかを感じる気がする。そして、そのなにかが、僕のなにかを癒やしてくれる気がする。

僕は、その門の近くで寝そべってその少しの明るさが残る中でライトアップされた門をしばらく見ていた。気力がないからなのか、リラックスをしているのか、力がスーッと抜けている。そうやってしばらく時間を過ごして、自分を癒した。ライトアップされた彼らは、そのパワーをより強く感じさせる。

少し歩いた。そしてあったのは、守礼門。彼が見たものを想像しようと、目をつぶって手の平を拡げ、彼に触れた。その日はとんでもなくブルーデーだったおかげで、いろんなことに敏感になっていた。だからこそ、この何かを敏感に感じることができた。そうだ、きっと首里城に足が向いたことは意味があった。

暗がりの守礼門に手を触れている僕を見て、若い女の子二人が、やだ、あの人、大丈夫?失恋でもしたんじゃない??とちゃかして笑っていた。聞こえてるっつーの笑

『明日来てください』ギリギリ、首里城の中には入れなかった。でも。もう十分だった。首里城からの夜景を眺めながら、ノスタルジックにひたってみる。






忘れていた。毎日を、旅のように生きること。目的地を自分で決め、そこに向かって歩き、失敗して、壁にぶつかることだってある。でも上手く行った時はそれ以上に喜びがある。それも両手ではあふれるほどの。そして、時に恋をだってするかもしれない。かけがえのない友情と出会うかもしれない。何をしてもいいんだ。
旅の世界と、それ以外の世界。もしこの世を二つの世界に分けるとするなら、僕は旅以外の世界で、そんな旅の彩りを消し去ろうとしているような気がする。それも必死に。何をそんなに頑固になっているんだろう。でも、消えていなかった。そんなちいさなろうそくの火が。淡々と、僕の心の奥の底を小さく揺らしている。


僕は宿に向かった。足取りは少しだけ軽くっていた。

戻った宿で頂いた手作りケーキ。ありがとうございます



旅歩家 HIROSHI KIKUCHI


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明るい声援に囲まれて。〜あたたかな大山登山マラソン

久々に走った。
大山登山マラソンに行ってきた。

本当に楽しく走ることができた。
9キロという距離もちょうど良かった。
伊勢原駅から駅からゆっくりと登り。
残り約2キロは山道のきつい登り。

たくさんの人からの声援を聞きながら、走る。
スタートだけ写真を撮って、あとカメラは途中でバックにしまうつもりだったけど、応援してくれている人たちの写真を撮っていたら楽しくなってずっと一眼レフ持ってゴールまで走っていた。カメラ向けると、ランナーの僕にカメラを向けられることが面白いみたいで、すごく笑っていた。『え?私?がははは!逆でしょ!余裕だなぁ』何て言われながら。あっという間の時間だった1時間13分。

そして、下ってからはこれ。




気持ちが良かった。やりきった。ゴールまでたどり着いたという達成感が僕を満たした。
それに久しぶりの山。本当に楽しかった。あたたかくなってきているし、久々に山登り行こう。
どこがいいかな。丹沢あたりどこかゆっくりまったり登ろうか。そう思えた1日。


2015年3月7日土曜日

ミニ写真展。フォトムービー上映、やります。 多くの人に届けるために。〜日常の空間を僕の写真で少しの旅色を添えるためのレシピ





ここで僕は、旅のこと、写真のこと、時には吃音のことも。いろんな自分のことをさらけ出してきました。それによって、いろんな出会いがあり、出会っていた人とはよりオープンになれることで関係がより近くなることができました。ほんとうにありがたいことです。

『旅写真と僕を支えきた言葉たち』に共感してくれた人たちがいた。少しでも僕の写真で、心が動いた、とか、ポストカードの言葉たちに共感してくれた人たち。僕の写真で心が動いたとか、共感してくれたひと、なんて書くのはおこがましい気もするけど、あえてそんな想いで届いて欲しいと思っているからそう書く。


僕の写真は生きている証。いろんな人に僕の写真を見て欲しい。自己開示、そういうのかもしれない。多分僕の写真は変わっていく気がする。僕はこれからいろんな経験を重ね、どんどん変わっていく。

見てもらわなきゃ、知ってもらわなきゃ意味がない。
こんなものをつくってみました。


僕の生きている証、見てください。
僕の写真、どこでも、置いてみたいそう思ってくれる人、場所があるのならぜひお声がけをいただければと思います。


〜日常の空間を僕の写真で少しの彩りを添えるためのレシピ〜

 僕の今までの旅写真や、

『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』の

ミニ写真展・ミニスライドショーを作りかた


1写真を魅せるためのイメージ


 ひとり用机ぐらいの大きさのスペースにポストカードを置いて魅せる。


カフェ、レストラン、バーなどの飲食店やコミニティスペース、イベントもポストカードを置かせていただくスペースさえあれば、どこでも可能です。できれば、少しの時間でも出向かせていただいて、ひとりひとりお話をしながら、写真を見ていただける空間だと嬉しいです。販売をさせて頂くこともできると、より嬉しいです。







 空いている壁でミニ写真展風に魅せる。


パネル貼りした写真を、『くっつき虫』という何回も繰り返し使える接着剤があるのですが、それを使えば簡単にどこでもミニ写真展として魅せることができます。傷なしで壁に貼ったりはがしたりできるのです。写真展示用の機材などが一切なくても、壁さえあれば、大丈夫。『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』でミニ写真展をするのもいいですが、去年夏に行ったラオス、先月の沖縄の写真でミニ写真展をやると、ゆっくりまったりと旅の時間を感じていただくことができるかと思います。







ポストカードを買っていただいた方が、自分の行きつけのイタリアンバーで展示していただいたという嬉しい報告もありました。写真も送っていただいたのですが、こんな方法もありますね。素敵なお店なのでそのうち行ってみたいです。大宮駅すぐイタリアンバー トレビッキエーリ



 プロジェクターや大画面で、音楽と合わせてフォトムービーとして魅せる。

プロジェクターやテレビがある場合、たとえば『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』をスライドショーで繰り返し流すこともできます。音楽はありなしどちらでも対応いたします。他に僕の撮った写真の中、または新たに撮影をして、ご希望のイメージに合わせてのフォトムービーもご相談に乗りたいと思います。

ご参考に。『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』PVです。こちらは宣伝用ショートバージョンで数枚の写真のみですが、フルバージョンもあります。こちらはイメージをつかむためのものです。

 僕の自己紹介も兼ねた『旅写真と僕を支えてきた言葉たち』チラシ


 ご縁があって置いていただける場所では、僕のこと、写真のこと、ポストカードのこと、知っていただくための媒体が必要かと思います。名刺を置いていただくのもいいですが、A6サイズのチラシの用意があります。ご興味ある方は、とりあえずPDFでお見せすることもできます。

2 ご興味持っっていただけた方、メールください!!

ご興味を持っていただけた場合、とりあえずメールをお願いしています。
お問い合わせはこちらです!

どんな場所で、どんなイメージを考えているのか。上記を参考にざっくりで構いませんので詳細を教えてください。その場所の URLや写真があるとこちらもイメージがつかみやすいと思います。ご相談だけでも、とりあえずお話して詰めていければと思います。