ミュンヘン中央駅で待ち合わせだったあった。
ミュンヘン空港に着いてから、オクトーバーフェスの初日だからか、入国ゲートではやけに人が多かったものの、 空港の案内表示に従い、難なくバスに乗り、難なくミュンヘン中央駅に着いた。
街でも、すでに朝から飲んで酔っ払っている人もいた。民族衣装を着ている人もいた。待ち合わせに間に合うようにその辺をふらふら。そうだ、一緒にオクトーバーフェスに行く人も、民族衣装買って、着ていくなんて言ってたなぁ、なんて思いながらその辺で売っているそれらを横目に思う。
でも、値札に目をやると、安い。思っていたよりも全然安い。
だから、試着してみた。長いのと短いのはありつつもどちらも結局はズボンの丈は短い。ちょっと寒いかもと思いつつ何着か着ては脱ぎ・・・・していると、すんごく嫌なことを思い出した。
17ユーロ・・・じゃない。77ユーロだ!!1にチョン、がついていた。
あーーーーーーーーー
間違えてる、1と7・・・・・・・・!!!
僕はこれで大失敗をしたことがある。
カンボジアのゲストハウスで朝7時のピックアップバス。昼の1時だと思って爆睡。
宿の人がバス着てるけど・・・と部屋まで言いに来てくれるが、オッケーオッケーと僕はドアを閉めた。
なんだか不穏な何かを感じたのでチケットを見ると・・・・
あーーーーーーーーー
間違えてる、1と7・・・・・・・・!!!
大慌てで、荷造り、宿の人とのお別れもそこそこにバスに飛び乗る羽目になった。
その時と、ことは違えど状況は同じ。
僕は冷静に考えた。
これは一生に一度かもしれない。
見間違えたのも何かの縁!迷いに迷って、僕は77ドルを出すことにした。
お似合いのドイツ民族衣装