そんなに飛行機に乗って旅をすることが、すごく多いわけではない僕がこんなことを言うのもなんなんだけど、いや、こんな僕だからこんな憧れがあるのかもしれない。あの、飛行機から降りてきてベルトコンベアから流れてくる預け入れ荷物についた紙切れ、タグ。
横目にずっと羨ましかった。到着空港で、ベルトコンベアから流れてくる自分の荷物を待ち受けるあの光景。それに、あの出発した街を表す3文字のコード(通称 スリーレターコード。ニューヨークならNYCなど世界中の全ての空港にこのコードがついている!)がついた紙切れ。あのタグが付いているバックパックやスーツケースは、彼ら自身も僕も旅してきたんだ!そんな主張が聞こえてくるようで、わくわくする。空港で人間観察をする時は、これを見ると面白い。どんな人が、どんなところに行ってきたのか、想像を膨らます。なんというか、雰囲気を、感じる、とでもいうのかな。タグが、旅してきた存在証明をしてくれている、というか。
今回、僕のバックパックにタグがついた。
荷物を預け入れしないとタグはつくことはほとんどないと思うのだけど、ミラノからミュンヘンにもどる時に、機内持ち込みの荷物の重さをチェックしてくれて、スリーレターコードこそないもののその印に、タグをつけてくれた。
ふだん海外に行っても機内に持ち込める荷物しか持たない僕は、タグがつくことはなくて、なんとなくもの寂しさを感じていた僕は、めちゃくちゃ嬉しくて、タグがついたバックパックを背負う僕の足取りも軽い。帰ってきて数日は外せなかった。ふだん使いのバックパックでもあったので、その、自己満足のタグをつけているのをみられるのはなんとなく恥ずかしくて、残念ながらも惜しみながら外した。
ドイツ、イタリアの旅から帰って数日。
旅から帰って来ました。
これから少しずつ、写真と思い出のお話をしていこうと思います。
ドイツ、ミュンヘン。レジデンツの近くにて。
0 件のコメント:
コメントを投稿