WEB STORE『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』
これは、僕の生きてきた証。
自信をなくして勇気が出なくなったとき『自信って自分を信じること』何回も自分に言い聞かせた。
あれは自分に向けた言葉。旅によって自分の生きる場所を小さいながらに見いだしてきた。
いろんなことがあった。楽しいことだって、受け入れがたいことも。
でも旅は僕を救ってくれた。僕の写真と言葉で大切に、勇気づけられると言ってくれる人がいるなら、
僕はあなたにこころを込めた贈り物をしたいと思います。
WEB STORE『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』(https://tabi-photo.stores.jp/#!/)にて、旅で見つけた宝物のメッセージポストカード、販売中。

2016年1月25日月曜日

朝日に包まれて朝ごはん。〜あまい赤飯風ご飯とインスタントコーヒー






朝ごはん。特に何を食べるとか決めていなかったんだけど、朝日の方向に歩いてみた。

大型モールのすぐ横、路地というべきか、商店街というべきかわからないのだけど、なんとなく引き込まれた。子供達は裸で水を浴び、ご飯を食べ、学生は家から出て行く。大通りに出たところでは学生やらがジプニー待ちをしている。

そんな光景の一つ、笹に包まれたご飯に目が止まった。中に入っているのは、少し赤みを帯びたご飯。笹の葉に包まれたものは、持ち帰るためのものでそこでお皿にもってくれて食べることもできる。おばあさんが、お皿にご飯と、あんこのようなものが添えられ食べている。コーヒーとともに。お店の人と世間話をしている。朝日に照らされ、その光景が余計あたたかくみえる。そんな路上店が、道端にテーブルを出し、僕の歩いた道にはいくつかあった。

僕は、そこにいる人と同じように、ご飯を頼み、おばあさんの横に座り、コーヒーをもらった。



美味しい。ご飯だけだけど、本当に美味しい。僕が食べている間、何人かの人が、笹に包まれたご飯を買って行った。この子もいくつかまとめて買って行った。一つ約15円。きっと家で食べる朝ごはんにするのでしょう。





テーブルに座っていると、ほぼ間違えなく僕のことについて話している気配がした。僕の方に視線がなんども来て、英語ではなかったけど、でも結構な頻度でコリア、って聞こえる。だから、思い切って、ジャパニーズだ、と言ってみた。

そしたら、あ、そうだったのね、とここでは韓国人が多いのよ、と話してくれた。でも、途中で少し意味がわからなかった。なので、聞き返したら。こんな言葉が返ってきた。


アバンドン。abandon。見捨てるという意味の言葉。


強烈な響きだった。彼女のいう韓国人、というのは、ツーリストでもなくて英語を勉強しにくる学生でもない。ここに住む子供たちのことだった。セブにやってきた、韓国人が子供を作り、そして子供を見捨て、そのまま韓国に帰ってしまう、ということだった。

確かにその話を聞く前にも、この子は韓国人の子なの、でもお父さんはいない。そう言っていた女性ばかりの家族がいた。その話のあとにも、韓国人?と聞かれて、日本人だと言ったけれど、韓国人の子供がいるのよと、わざわざ連れてきた人もいた。


僕は本当に真摯で誠実な韓国人を何人か知っている。言葉の壁もあるし、おばちゃんの話を全て鵜呑みはできない。でもそういう人もいる。その程度に思っておく。

日本人って一括りには当然できないのだけど、旅の恥はかき捨て、してはいけない。日本人の代表として。

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