WEB STORE『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』
これは、僕の生きてきた証。
自信をなくして勇気が出なくなったとき『自信って自分を信じること』何回も自分に言い聞かせた。
あれは自分に向けた言葉。旅によって自分の生きる場所を小さいながらに見いだしてきた。
いろんなことがあった。楽しいことだって、受け入れがたいことも。
でも旅は僕を救ってくれた。僕の写真と言葉で大切に、勇気づけられると言ってくれる人がいるなら、
僕はあなたにこころを込めた贈り物をしたいと思います。
WEB STORE『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』(https://tabi-photo.stores.jp/#!/)にて、旅で見つけた宝物のメッセージポストカード、販売中。

2016年1月20日水曜日

優柔不断な男の何もしないバースデー




別にバースデートリップを狙ったわけではないのだけど、急遽休みが取れたのが誕生日を挟んだ連休だったために、せっかくなので32歳になる瞬間は、ちょっとだけいいホテルを取ることにした。とは言っても、モアルボアルの宿は、とって行かなかった。押さえとして、セブシティーで3泊。ドミトリー(一泊1000円ぐらい)は取っておいて後は自由にするつもりで。そんなこと言っても、自由な旅にカッコつけて前日の夜まで泊まるホテルを決められなかった。だいたいのプランはあったけど、成り行きに任せ。結局は優柔不断なのだ。前もって準備をすることが苦手だし、決めようとすると、あれこれ考えてしまって一向に決まらない。ようやくここって決めたのは、セブシティで泊まったドミトリ一、ようやく眠ろうというベッドの上だった。


結局とった宿は、モアルボアルの、それも宿やレストランが集まるパナグサマビーチではなく、ホワイトビーチ。パナマグサビーチから約8キロ。ホテル以外は何もない。シービューのテラス付きの素敵なお部屋と、レストランと、プールはあってもそれ以外は何もない。隣のホテルとも少なくとも何キロかは離れているだろうと思う。


何よりも夕日が綺麗に沈む時間にせっかくのホテルで何もしない時間を楽しみたかった。カワサンフォールも、気持ちすこし早めに帰ってきた。

ホテルは、海に沿ってテラスハウスのようになっていて、その前に通路が通っている。その小道にはゆったり座るための椅子や共有の吹きさらしのテラスにはソファアがおいてある。


その一つに、ぼーっと海に沈む夕日を眺めながら座っていた。本を読んだり、何か書いたりしようかと思っていたけど、結局は何もしなかった。夕食はフィリピンだというのに、ささやかにトマトパスタ、マンゴージュース、食後にアイスクリームを食べた。フィリピンの料理はやたらしょっぱいって何かで読んだけど、こんなところでフィリピンを感じる。そして、食べ終わると、また何もしなかった。いつの間にか僕はベッドで寝入っていて、こで僕は32歳を迎えた。静かに。特に大きな感動はない。朝起きて、32歳になって、まずやったのは、大便をして、ついうっかり入れてしまったトイレットペーパーをトイレから出すことだったし、、地味にも柔らかな嬉しさが、満ている気がした。




やっぱりせっかくいいところに泊まるのならば、せめてもう一泊ぐらいできればもっともっとゆっくりできたのかな。でも、行ってよかった。時間がないって思ったけど、思い切ったら、素晴らしい経験になった。無理しても、何しても、この旅で、本当に腹がたつこともあったけど、本当によかった。ともあれ僕は32歳になった。




朝起きたら、海が引いていてびっくりした

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