吃音で、何が言えなくて悔しいかって、そりゃあ、ありがとうとっていう言葉。
吃音でも人によって言えない言葉は違うと思うけど僕の場合はありがとう。
吃音の人は多いと思うが、とっさに言えない言葉を言わなくてはならない(言いたい)状況になった時、僕は自分の言える言葉に言い換えている。
僕の場合は、特にありがとう、の「あ」が言いにくい。
だから、すいません、と言う。
もちろん、吃音が出るの覚悟で、
言おうとあがいていることもあるが、途中で諦めて
すいません。
と、言ってしまっていた。
今だっていっぱいある。
なんだか、いつだってすいませんて謝ってばっかりだ。
すいませんて言う言葉はとても便利だ。
そのうちありがとうの言い換え以外でもすいませんが僕の口癖になっていた。
自分に非がなくても、なんとなくすいませんと謝っていることさえある。
すいませんという言葉は、とても危険だと思う。
自分を卑屈にさせる。
謝ってばっかりで行動まで卑屈になっている。
そう指摘されたこともあった。
ひとこと伝えるのにそんなに時間をかけるのは相手に申し訳ないと思っても
言葉がでなくて
はっ?って言われたって
相手に変な間を与えたって、
ありがとうと言いたい。
僕は、ありがとうということを極度に怖がっていた頃、海外に旅に出た。
そこで気づいた。
ここは日本語じゃないんだ!
Thank you でいい!
たまたまThank you なら僕は言いやすかった。
だから、感謝の気持ちをちゃんとした言葉で伝えられないのではないかという不安はない。
買い物をしても
Thank you
道がわからなくて人に聞いても
Thank you
これを言えば、感謝の気持ちがポンと伝わる。
卑屈になる必要なんてなかった。
卑屈になる必要なんてなかった。
言語は違えど、感謝の気持ちをストレートな言葉にする喜びを覚えた。
確かにコミニケーションは言葉だけじゃない。顔の表情や、伝えたい想い、いろいろ要素はあると思うけれど、言葉で伝えることでストンと伝わったりすることもある。
僕はまだまだどもる自分を受け入れることができていないと思う。
だから、どもって変な顔されたら傷つくし、落ち込む。どもるから喋るの嫌だなとも思う。
それでも。それでも。
どもったとしても心から、ありがとうが僕は言いたい。
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