WEB STORE『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』
これは、僕の生きてきた証。
自信をなくして勇気が出なくなったとき『自信って自分を信じること』何回も自分に言い聞かせた。
あれは自分に向けた言葉。旅によって自分の生きる場所を小さいながらに見いだしてきた。
いろんなことがあった。楽しいことだって、受け入れがたいことも。
でも旅は僕を救ってくれた。僕の写真と言葉で大切に、勇気づけられると言ってくれる人がいるなら、
僕はあなたにこころを込めた贈り物をしたいと思います。
WEB STORE『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』(https://tabi-photo.stores.jp/#!/)にて、旅で見つけた宝物のメッセージポストカード、販売中。

2014年9月1日月曜日

旅支度〜バンコク カオサン。陸路でラオスを目指す旅日記


カオサン。



旅行者の街。ここからたくさんの人たちがいろんなところへと旅立って行く、それがカオサン。僕は何度かの東南アジア旅行は、起点か終点はここカオサンだった。なので、何度となく僕はこの街を訪れている。

懐かしい。僕は一番にぎやかなところを避けて、寺裏の方からチャオプラヤ川のの方向に向かう。いろんな思い出が蘇ってくる。

高熱でバンコクで入院し、退院してからここぞとばかりに泊まった中級のプール付きホテル。暑くて暑くて、へばった時によく来ていたカフェ。レートが一番よかった両替商。上手なマッサージ店。どもって迷惑そうにされて嫌な想いをしたネットカフェ。




遅めの朝食は、カオパット屋。前にも来たことがあったが、僕はここのカオパットクン(海老チャーハン)とそこのおばちゃんが大好きだった。

おいしかった。でもなんか違った。おばちゃんはいなかった。



チャオプラヤ川沿いの公園。このベンチに座って、しばらく旅をともにした韓国人カップルといろんな話をした。将来のこととか、日本語の恋と愛の違いの話、とか。そんなことをあつく話していたけど、なんだか懐かしい。



ボートに乗り適当なところまで行って降りた。
ボートを下りるとすぐにローティー屋が。いろんなところで出会うこのアジアンクレープ。形態もお店ごと違うし、それぞれ職人技を持ち、たいていのところはそこに人が集まっている。作るのに時間がかかるので、買いたい人はその周りで待つことになる。その手技を見ながら僕らは待つ。なんだか人のあったかさがある気がして僕はローティーが大好きだ。

その日の夜行バスだったので、荷物はどこにも預けず、バックパックを背負ったまま僕は路地の入り組んだ街を練り歩き、鳩の密集するお寺に行ったり、喉が渇くと、コーラを買って飲んだ。なんだか疲れていたようだった。ほとんど寝ていないんだと思った。カオサンに戻り、旅支度を整える意味も込め髪をバッサリ切りった。





それから大好きなタイマッサージをすることにした。マッサージ師と、たわいもない話をしながら、ウトウト。


そんなことが終わる頃には少し暗くなり、カオサンにあるお寺に行った。
ワット・チャナソンクラームという旅行者こそ多くないものの地元のタイ人が多く訪れ、大切にされているお寺。カオサンにくるとここに来て、座って、タイの礼儀に従い3回お辞儀をし、しばらくそこで目をつむって過させてもらう。お祈りをしているのを見て、感じて、一緒の時を過ごすのが好きだ。なんともいえないリフレッシュのとき。


男性の僧しかいないイメージなのに、なぜか女性がお祈りをしていた。なんでなのか聞きたい、そう思ったが自分で想像してみるにとどめた。お経を歌のように歌い、心地よくてずっとそこに座って過ごした。



もうそろそろバスの時間だ。早めに出ようとしたが僕は出れなかった。あまりに居心地がよすぎた。それから15分ぐらい経ち葛藤の末に僕はバスターミナルまでのバスを探し始めた。

タイのバスは時刻表がない。適当だ。そういうときに限ってバスがこない。だんだんイライラしてくる。だいぶ別のバスをやり過ごした。時間的にもう間に合わないかもとおもうギリギリのタイミングまで待った。もう限界なので、タクシーで行くことにした。時間もなかったので値段交渉もそこそこに、タクシーに乗り込んだ。

運転手にバスの時間を伝え、切羽詰まった様子で

OK マイ?(だいじょうぶ??)

オーケーオーケー!

と、いって飛ばしてくれた。

おかげで、ほんのすこしだけ余裕を持ってバスターミナルについた。いよいよラオスだ。

長旅に備え、急いでご飯を食べ、飲み物を買いバスに乗った。急いで何も聞かず、これ!といって頼んだご飯。辛すぎて、下痢しそう…強い意思と、食べ切るんだという信念を持って、全て食べ切る。下痢にもならなかった。



隣の席に座っていたのは怖そうなお兄さん。ずっと誰かと電話している。バスの乗務員に誘導され、彼の奥の窓際の席に僕は座った。何かわからなくても彼には聞きにくいなぁ・・・とぶつぶつ。

ともかくバスは走り出した。





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