WEB STORE『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』
これは、僕の生きてきた証。
自信をなくして勇気が出なくなったとき『自信って自分を信じること』何回も自分に言い聞かせた。
あれは自分に向けた言葉。旅によって自分の生きる場所を小さいながらに見いだしてきた。
いろんなことがあった。楽しいことだって、受け入れがたいことも。
でも旅は僕を救ってくれた。僕の写真と言葉で大切に、勇気づけられると言ってくれる人がいるなら、
僕はあなたにこころを込めた贈り物をしたいと思います。
WEB STORE『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』(https://tabi-photo.stores.jp/#!/)にて、旅で見つけた宝物のメッセージポストカード、販売中。

2014年12月24日水曜日

メリークリスマス。もうすぐ一年が終わる。そし新しい一歩が始まる。

今年は本当にいろんなことがあった。

一年前の今日、僕は人生でとても大きな一歩を踏み出そうとしていた。当時つきあっていた彼女にプロポーズをしたのだ。人生初めての経験。クリスマスイヴのこの日、夕食用の海老を剥きながら『このまま結婚しようか』、そういって、小さくて上品で控えめに光る石を、彼女の胸元につけた。指輪よりネックレスが絶対似合う、そう思ってそうした。

1月。 そんな経緯で、その彼女の両親の家に挨拶に行くことから今年は始まった。そして、30歳を迎えた。その翌日、1月11日、愛知県の新城で行われたトレランセミナーに参加するも思いっきり足をくじいてしまう。セミナーに参加していた消防隊員さんとランニングショップの方二人に麓近くまで担いでもらった。ほんと感謝しかない。そこからは管理事務所の車で迎えにきてもらい、周りに迷惑をかけつつも車で病院まで送り届けてもらう。美女医に診察を受けるも骨折なのか捻挫なのか専門外なのでわかりません、そうか、かわいいだけかと落胆する。とりあえず、松葉杖で地元に帰り骨折判明。半年以上山にも行けず、いらいらする日々。



2月。そんな中、かさこ塾と出会う。人生を楽しくする為にじぶんのこと棚卸しをして、セルフブランディングというじぶんの伝え方を学んだ。何もないと思っていた僕も、肩書きを作り、ブログを作り、名刺を作った。最後のプレゼンの前は、あまり練れていなかったし、プレシャーばかりだったけど、終わってみたら、一番印象に残った、と言ってくれた人もいてすごく嬉しかった。やれば出来たんだ。

3月。そんな矢先、彼女が、家を出て行った。あることで、僕は彼女を傷つけてた。静かにトイレに行って彼女は泣いていたのだが、それに気づかなかった。それ以来というもの、何かを感じていた。距離感。なんだか違和感。それで、ある日の朝、『結婚するんだよね。いいの?』聞いた。そうしたら、少し考えたい、そういって近くの実家に帰った。そんな気はした。その日、仕事から帰ると、荷物が少なくなり、テーブルの上には共用で使っていたキャッシュカードと、お金に関する業務連絡が置いてあった。そのまま、もう帰ってくることはなかった。

4月。5月。 とにかく遊んだ。飲んだ。何もなかったように仕事に毎日行った。その他は力なく過ごす。5月の連休は旅をしよう。島に行こうと思っていた。でも連休が始まると、そのまま僕は部屋に閉じこもった。心も閉ざし、自分を責めた。彼女も責めた。自分をだめなやつだと罵倒しご飯を食べ、排泄をし、ほかの時間は寝た。寝すぎて疲れた。このままじゃやだ。ぼーっとしつつも、僕はとりあえずiPhoneを手に取った。思い切って、東海汽船に電話したのだ。『式根島まで、船ありますか?』と。その日の夜行船で式根島に発った。予定が何もなかった。だから、歩いた。ご飯を食べた。隣のテントのおじちゃんに『かめのこ』という美味をごちそうになりゆっくり眠った。



6月。 足はまだ不安だった。でも菅平トレイルランにはもう申し込んだ。走るしかない。不安は足をガチガチにテーピングすることで解消した。めっちゃ楽しかった。いろんな人にも出会った久々に菅平のトレランを走った。楽しかった。泊まった宿の人も本当にいい人。ロックグラスを片手に好きなギターやベースについてアツく語っていた。自然はいい。やっぱり山が好きだ。





7月。 海外に行こう。もう好きなことをしよう。いろんな人にあった。好きなことをしていいんだ。そんな出会いばかり。もう我慢することは少しずつ辞めよう。とりあえずはタイの航空券が安かったのでバンコク往復のチケットをとった。写真。もう一度写真に向き合えば何か見えるかもしれない、そういってくれた人がいた。ずっと知っていた、写真家 須田誠さんとの出会い。クラスは、写真の授業なんかじゃない。須田さんの、写真に対するアツい想い、人生を楽しくするためのプレゼンテーションだった。素敵な人だった。須田さんみたいにもっともっと写真で人生楽しくしたい、そう思った。



8月。旅に出た。海を渡った。そして僕はラオスに行くことに決めた。嫌なこともあった。でも楽しいこと、感動したことがそれ以上にあった。バスチケットを買い、宿を探し、交渉し泊まる。たくさんの人と言葉を交わした。心を交わした。ずっと好きなことをしない選択を続けていた。彼女がいて、働くところがあって。それだけで十分に幸せも感じることが出来る。でもそれだけでは不十分だと言うことはわかっていた。物足りなかった。6年間、旅をしてこなかった。もっと、旅をしたい、そう決意した。








9月 10月。旅に久々に出て、少し自信がついた気がする。仕事をして、休みには山に行った。三井昌志さんのお話を聞きに行った。写真があり得ないほどにすごい。そして、かさこ塾で学んだことの集大成、かさこ塾祭りの準備もツメにさしかかって行く。少しずつポストカードを作る。『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』、名刺の裏に印刷していたのだけどラオスで写真を撮ってきたこともあった。写真を選び直し、ポストカードとして作り替えた。大好きなラオスの写真で名刺も作り変えた。緊張感とプレッシャーに押しつぶされそうな日々。

11月。いよいよ迎えた、かさこ塾祭り。550枚のポストカードを心を込め、出来た。カタチになった。写真もパネルに張って展示をした。えびこさんの協力のもと会場ではスライドショーも流すことが出来た。なによりの収穫はいろんな人とお話が出来たこと。そして、買ってくれる人がいたという事実。やってよかった。認めてくれる人がいる。これでよかったんだ。誰に会わせることもなく、じぶんはじぶんでよかったんだ。そんなメッセージを神様から受け取ったのだ、そう思うことにした。




12月。忘年会なんちゃらが増えて、飲むことも多い。来年はどんな年にしたいかをちょっと考えてみたり。来年のことはもう少し突き詰めて考えるとして、今年もあともう少し。さて、どんな毎日にして行こう。






旅歩家 HIROSHI KIKUCHI




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