モアルボアルでバスを降りるとモーターバイクやらの客引きが7、8人寄ってきた。そのうち何人かが、『どこに行くの?』と声をかけてきた。でも、僕は今まで降りてすぐの客引きは避けることにしていたので、適当にあしらった。日本語でふつーに『あ、散歩、散歩。』と。それでもしつこいから、ちょっと街を見たいんだ。ジャストウォーキン!!といって離れた。でも後ろから一人が付いてきて、後ろからこんな言葉を投げられた。
サンノバビッチ!!!
(クソ野郎!!!)
なんでそんなこと言われなきゃなんないの??????でも、彼にとっては僕の、そんな態度が気に食わなかったのだろう。頭にきてしまった僕は反射的に僕は振り返って、彼に近ずいた。頭に血が上り、睨みつけたが、そこまででなんとかおさまった。同じように汚い言葉を浴びせることもなかった。彼を横目に通り過ぎた。よかった。僕は、旅に出る前に決めていた。戦わない。すこしぐらい嫌な気分になっても、ぼったくられたとしても。僕は、すこし参っていた。だから無理やりこうしてここにきているのに、戦う気力なんて振り絞りたくなかった。初日は夜に空港に着き、最終日は昼頃の飛行機だった。まるまる使えるのはまるまる二日。大切なたった数日の旅を嫌な気分で過ごしたくはない。それに、31歳最後の日。できるだけいい気分でいたい。
ツアーにすれば、こんな嫌な思いはしなくて済む。全て前もって決まっているのだから。でも、こういうこともわかって旅をしている。嫌なこと以上に素晴らしいことにも出会えると信じているから。
0 件のコメント:
コメントを投稿